Blog

クロスク

3月決算会社が多い理由って?

本日3月31日は期末時期でとてもお忙しい方が多いのではないでしょうか。
ところで、そもそなぜ日本は3月決算が多いんでしょう。

3月決算会社が多い理由って?

世界的に決算月は12月が多いのに対し、日本は3月決算が多いです。
3月決算が多い理由として、主に以下の4つが考えられます。

 

  • 国や地方公共団体の予算編成期間は4月~翌年3月である
  • 税法の改正が4月1日からの適用が多い
  • 教育機関が4月入学3月卒業である
  • 総会屋対策

 

以下でそれぞれ説明します。

国や地方公共団体の予算編成期間は4月~翌年3月である

公的機関は作成した予算に基づいて発注を行うため、発注が3月に集中する傾向にあります。企業も公的機関と同様に、決算日までの1年間について予算を立てるため、多くの企業が3月31日を決算日として予算を作成してことがあげられます。

税法の改正が4月1日からの適用が多い

もしも、税法の変更が期中に適用されれば、期中で税務処理や会計処理の方法を変更しなければならなくなり、作業が大変煩雑になると考えられます。

教育機関が4月入学3月卒業であること

教育機関の大部分が、3月卒業としているため、新卒新入社員は、4月入社の場合が大半を占めることも要因です。

総会屋対策

最近はあまり聞かなくなりましたが、株主総会で株主の権利を乱用して会社に不当に金銭などを要求する「総会屋」対策です。大企業は、株主総会に総会屋を出席させないために、株主総会を6月末の同一日に一斉開催する慣習がありました。

次に多い決算期は??

3月31日の次に多い決算日は12月31日です。海外では12月決算の会社が多く、連結決算の効率化を図ることができます。連結決算では、原則として、親子会社の決算日を統一する必要があります。海外の決算期は、12月決算の会社が圧倒的に多いため、海外に親会社や子会社を持つ企業は自社の決算日を12月31日にしておくことによって、連結決算の効率化を図ることができます。

 

公認会計士 黒田健治